フィンランドに来たら食べてみたい!日本のパンとはちょっと違う5種類 | フィンエアー
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フィンランドに来たら食べてみたい!日本のパンとはちょっと違う5種類

この記事では代表的なフィンランドのパンを紹介します。ホテルの朝食会場やスーパーマー ケット、カフェなどで見つけたら、ぜひお試しください。

Kaori Kyppö, Cabin Crew at Finnair

フィンランドの主食と聞くと、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。フィンランドでは近 年はじゃがいもやパンに加えて、米や麺など様々な主食が食べられていますが、スーパーマ ーケットに行くと売り場が広いのはやはりパンです。
            
日本で一般的に食されているパンは、やわらかくてもっちりしたものが多いですが、フィン ランドのパンは噛み応えがある硬いパンが多いのが特徴です。

1. Ruisleipä(ルイスレイパ)

フィンランド人に「一番国民的なパンはなんですか?」と尋ねると、十中八九の人が答えるのがライ麦パンです。色は黒くて形は平たく、固くて噛み応えがあるのが大きな特徴です。噛めば噛むほど味がするので、シンプルにチーズと一緒に食べるのも美味しいですが、スープと一緒にいただくことも多いパンです。


小麦のパンに比べて食物繊維が豊富に含まれるライ麦パンは、美味しいだけではなく、健康にも良い、大切な国民食です。 昔のフィンランドでは、焼きあがったライ麦パンを天井に吊るして、乾燥・保管をしていたので、その名残でドーナツのように中心に穴が開いている形のライ麦パンも多く見られます。


フィンエアーのフライトでも、ビジネスクラスではライ麦パンをお選びいただくことがで きます。(ヘルシンキ発のフライトに限ります。)

ライ麦を使ったパンの変わり種として知られるのがSaaristolaisleipä(サーリストライスレイ パ)です。元はフィンランド南西部で多く食されているパンでしたが、今では一般的なパン として、ファインダイニングなどでも提供されます。その大きな特徴はしっとりした食感と 強い甘味です。ライ麦粉に加えて、ビールモルトやシロップも加え、他のパンに比べて低温 でじっくり焼きます。他の場所では巡り会えない貴重な味は、皆様に試していただきたいお 味です。  

     
もう一つの変わり種はKalakukko(カラクッコ)です。こちらも元々はフィンランド東部サヴ ォ地方の食文化でしたが、今はフィンランド全土で味わうことができます。Kala(カラ)とい う言葉の意味が”魚”であることからもご想像いただける通り、こちらのパンの中にはぎっし りとお魚が入っています。使われる魚の大きさは鰯ほどのもので、焼きあがったパンを切る と、何層にもぎっしりと重ねられた魚が印象的なビジュアルです

2. Kauraleipä(カウラレイパ)

近年、日本でも健康志向でオートミールを用いた料理が流行していますが、オートミールで用いられるオーツ麦を使って作られたKauraleipä(カウラレイパ)はフィンランドで最も一般的なパンの一つです。

ほとんどの作物は温暖な気候を好みますが、オーツ麦は反対で、涼しいフィンランドの気候と、泥状の土が栽培に適しています。オーツ麦のパンはライ麦パンに比べて柔らかく、酸味が少ないので日本人にも馴染みやすいパンです。この国ならではのパンを味わってみてはいかがでしょうか。                         

3. Rieska(リエスカ)

発酵させないで作られる平たいパンのことはRieska(リエスカ)と呼ばれています。材料はオーツ麦や小麦、大麦、ジャガイモ、根菜類など様々で、ややもちもちした食感が特徴です。

フィンランドでは主食としてよくジャガイモが食されますが、食事で残ったジャガイモを粉と混ぜてオーブンで焼くだけで、簡単にこのパンへとリメイクでき、発酵の必要がないので、家庭でもよく手作りされます。

ふわふわのパンとは一味も二味も違うので、フィンランドにいらしたら試してみていただきたいパンの一つです。

4. Näkkileipä(ナッキレイパ)

日本語の”パン”には当てはまらないと思われるほど固いのがNäkkileipä(ナッキレイパ)です。完全に乾燥しているのでパンの柔らかさはなく、ボリボリとお煎餅のようですが、こちらもお食事に合わせていただきます。単体でも美味しいので、間食として食べられることも多いです。


そのままだとパサパサしているので、フィンランド人はたっぷりのマーガリンやバターを塗って食べています。フィンランドの乳製品はとても美味しいので、このパンと一緒にバターの風味を味わうのも楽しみの一つです。

5. Karjalanpiirakka(カルヤランピーラッカ)

最後にご紹介するのがKarjalanpiirakka(カルヤランピーラッカ)です。こちらはフィンランドではパンではなくパイというカテゴリーに分類されますが、おやつの時間に食べるパイではなく、主に朝食などで食べられる甘くないパイです。

特徴的なのがその見た目。薄い生地の上にミルクで煮たお米のおかゆが乗っていて、それが餃子の耳のように丁寧に折り畳まれています。


フィンランド人はmunavoi(ムナボイ)と呼ばれる、ゆで卵とバターを混ぜたものをたっぷり乗せて食べるのがお好きで、柔らかな甘味と程よいバターの塩味が絶妙のバランスです。


カルヤランピーラッカは他の北欧諸国には無いフィンランドの独自の食べ物です。フィンランドのお越しの際にはこの伝統的な味をお試しください。

フィンエアーは羽田からの直行便を毎日、成田からの直行便を金曜日と日曜日に運行しております。また、3月26日より関西国際空港からの直行便を月・木・土に運行再開予定です。皆様のフィンランドへのお越しを心よりお待ちしております。
 


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