フィンランドの見どころ | フィンエアー
Blue Wingsストーリー

フィンランドの見どころ

あふれる不思議と息をのむ絶景の国フィンランド。この国は心動く魅力の宝庫です。荘厳なオーロラの天体ショーや、世界で最も美しい群島から冴え静まる湖岸の静養所まで、どこへ行っても特別な体験を刻み込めます。

Yonshil Lee, Cabin Crew at Finnair

ヘルシンキ空港からの効率的な乗り継ぎと、国内の無駄のない輸送体制により、スムーズで充実したご旅行を実現できます。壮麗な天然美、心躍る自然の驚異、フィンランド人情をかたどる温かさを凝縮した、素晴らしい冒険への道を切り開き、生涯忘れることのできない出会いを約束する場所を見つけましょう。他では体験できない旅の準備を。

オーロラの村

フィンランドでは、夏の終わりが告げられる頃から、北極光つまりオーロラが夜空に姿を現します。北極圏の空には、エメラルドグリーン、真青、コズミック・スミレ色の競演が繰り広げられ、夜空が生き生きとした芸術作品に変貌します。フィンランド最北端にあるラップランド地方は、自然の七不思議の一つであるオーロラ現象を観察するのに絶好の場所です。

サーリセルカは、欧州連合地域で最北端にあるイヴァロ空港からわずか25km南に位置し、ガラスのイグルー(かまくら)で有名なリゾート地です。暖かくて快適なイグルーで、ガラス張り屋根の真上に広がるオーロラに魅せられながら、北極圏の夜を眠るスリルを楽しめます。

サーリセルカにあるイグルー式宿泊施設のなかで、「オーロラ村」は、オーロラの観察と撮影に特化した施設として知られています。ここを訪れる旅行者のために、神秘的な天体ショーの観察と撮影をお手伝いするガイドと経験豊富な写真者が待機しています。また、ウィルダネス・ホテル・ムオッカカクスラウッタネン・アークティック・リゾートも見逃せません。ハスキー犬ソリ滑り、スノーモービルサファリ、さらには野生トナカイとの遭遇など、北極圏での忘れられない体験をお楽しみください。 

ここからさらに北上すると、オーロラの光輝が一段と増していくのが分かります。イヴァロ空港からわずか50km北にあるイナリも、自然の神秘であるオーロラを実体験する格好の場所です。ウィルダネス・ホテル・イナリには、12軒のガラス屋根付きオーロラ観察施設があります。また、イナリ地方はサーミ人の故郷で、豊かなサーミ―文化を誇りとしています。

サンタの生まれ故郷として世界的に有名なロヴァニエミは、北極線上に位置し、ラップランドへの玄関口となっています。また、絶好のオーロラ観察地でもあります。 

改めて記しておきますが、フィンランドでは、8月下旬から翌年4月にかけて、雲のない漆黒の夜空でオーロラを見ることができます。

パラス=ユッラストゥントゥリ国立公園

ラップランド西部に位置するパラス=ユッラストゥントゥリ国立公園は、フィンランドで3番目に大きい国立公園で、息をのむ絶景と多くの魅力的な見どころで知られています。

公園の景観としては、雄大な丘陵地帯や原生林が特徴です。ハイキングとスキーの両方が楽しめるさまざまなコースがあり、難易度の高いコースでも楽しめます。公園内は、徒歩、マウンテンバイク、パドル、スキー、スノーシューで周遊できます。 

冬季の公園では、月明かりが照らす神秘的な光景が展開され、丘陵地帯は冬の赤雲や雪を覆った木々によって白い幻想美を呈します。数カ所に500㎞を超えるクロスカントリースキーがあり、ウィンタースポーツファンの憩いの場所になっています。

春季は、凍りついた湖で氷穴釣りやスキーを楽しんだり、北極圏に射す日光で輝く丘陵地帯の絶景を堪能したりできます。マウンテンバイクは、指定された夏季用遊歩道(トレイル)で楽しめます。こうした遊歩道には、同公園最長の50kmにわたるユッラス=レヴィマ・マウンテンバイク・トレイルなどがあります。

また、秋季にはルスカの紅葉が広がり、ラップランドの美が最高潮に達します。この地域は、例年9月中旬から2週間ほど、鮮やかな紅葉色で包まれます。地元の人たちと一緒に、パラス=ユッラシュトゥントゥリ国立公園のルスカ鑑賞ハイキングに出かけましょう。フィンランド最古の公式ハイキングコースであるヘッタ=パラス・トレイルは、同公園で最も有名な遊歩道です。絵のように美しい風景の中で、さわやかな秋の香りを吸い込む格別の気分を味わえます。

ヌークシオ国立公園

ヘルシンキから目と鼻の先にあるヌークシオ国立公園は、日帰りでも一泊旅行でも、大自然での休暇を求める首都民にとって最高の静養地となっています。

公園内には、距離で1.5km~17kmのハイキングコースが8カ所あります。加えて、30kmのサイクリングコースと22kmの乗馬コースがあります。また、指定の網焼き施設場がありますので、素材を持参して料理も楽しめます。

手つかずの自然に包まれた環境の中で一晩を過ごし、ご旅行を充実させるのはいかがでしょうか。ホークヒル・コテージ・リゾートには、サウナで温まった後に湖で泳ぐなど、現地の楽しみ方を実体験できる湖岸の小別荘があります。公園の中心部にあるハルティア・レーク・ロッジには、豪華なロッジの他にも5つのグランピング用テントがあります。あるいは、ヌクシオ・トナカイ公園のイグルー小屋で一泊して、野生のトナカイに餌をあげる体験はいかがでしょうか。また、公園内には12カ所の無料キャンプ場があります。

ヌークシオ国立公園は、長々しい冬が去り、春の気配が感じられるタイミングでぜひ訪れたい場所です。この時期には、野生動物や鳥類が森に戻ってきます。野草が開花し、雪溶けの丘陵地帯では、下に隠れていた生態が露出し始めます。ここには、シベリアのモモンガ種が多く生息しているため、同公園のイメージキャラになっています。もっとも、夜行性動物なので、昼間に見つけることは大変な努力が必要ですが。

オーランド諸島

オーランドは、バルト海に広がる6,700の島々からなるスウェーデン語を話す人々が住む群島です。フィンランド最小の自治領で、スウェーデンとフィンランドの中間に位置しています。群島のうち60島のみに約3,000人が暮らしています。手つかずの自然が残る群島には、思った以上に多くの発見があるはずです。

オーランド自治領の領都マリーハムンは、夏期の快適な気温と豊富な郊外型の楽しみがある街で、のどかな夏の休息では理想的な場所と言えます。夏期には、のみの市、各種コンサートや音楽祭、文化的催事、スポーツ大会など、さまざまな行事が開催されて賑わいます。

サイクリングやハイキングは、島々の自然と触れ合う最高の方法ですが、カヤックを漕いで大海原を滑るのも貴重な体験になるでしょう。眼前に近づく豊かな野鳥の生態を観察しながら、小島に挟まれた水面を静かに滑っていきましょう 夏期になると、アザラシ観察ツアーへの参加や、ケルスカー、ロードハムン、コバクリンタルなどの魅力的な岩礁を楽しむ観光ボートに乗り込めます。

オーランドの海洋遺産には、この地の歴史が深く刻まれています。4本マスト帆船を建て直して作ったというポンメルン博物館は、夏季限定で開館します。なかでも、かつてフィンランド最高の博物館と評価されていたオーランド海洋博物館と、14世紀に建城されたカステルホルム城は、オークランドで必見の観光スポットです。

サイマー湖

美しいフィンランドの湖畔で休暇を過ごすのはいかがでしょうか? フィンランドは「1,000湖の国」と呼ばれています。そのなかでも、同国最大規模のサイマー湖は、一年中訪問者で賑わう観光地です。 

この湖が普通の湖盆と大きく異なるのは、無数の島々が点在し、狭い運河で分断されていることです。また、多種多様な野生動物の生息地でもあります。特に、絶滅危惧種のワモンアザラシは同湖にしか生息していません。ワモンアザラシを見る最良の方法は、ボートで湖内を巡回することですが、これは、運が良ければ思い出に残る野生動物体験となるでしょう。

湖周辺には、イマトラ、ラッペーンランタ、ミッケリなどの町村が点在しています。湖岸の風変りな町にサヴォンリンナがあります。訪問者は、ここに建つ中世の城オラヴィンリンナに魅了されます。それぞれの町村は、季節の移ろいに合わせて工夫を凝らした戸外活動を催します。

釣りは一年を通して楽しめる活動です。雪に覆われた湖での釣りは、穏やかなめい想気分に浸れる楽しみになります。魚が掛かるのを辛抱強く待つ間は、平穏な時空で無我の境地に達するのもよし、あるいは全方向に放射する広大な白色の空間に思いを巡らせるのもよいでしょう。もしかすると、この神秘的な氷下の休暇こそが、夢に見た究極の休暇なのかもしれません。


次のページに移動:フィンランドの見どころ