1995年以来のフィンエアーとムーミンの提携 ~ トーベ・ヤンソンの日に捧げるムーミンの名言
フィンエアーとムーミンの共同関係は1995年に始まりました。それ以来、フィンランドを代表する2つのキャラクターは結束し、共通点が多い互いの価値観を共有してきました。ムーミン谷を舞台に、ムーミンの登場キャラクターたちによって繰り広げられるワクワク物語は、優しいユーモアと含蓄ある名言を織り込みながら、冒険、愛、寛容に関する価値観を伝えます。
「世の中には、すばらしいことがいっぱいあるが、そういうものはそれにふさわしい人物でなくては開かれんのだ」
これは、『ムーミンパパ海へ行く』(1965年)のなかで、愛すべきムーミンパパが言った記憶に残る名言です。物語では、人生の目的と冒険を求め、ムーミンパパは、家族を連れて隔絶された離島への旅に出ます。未知の世界での冒険を通じて、ムーミン一家の一人ひとりは、人知れぬ難題と恐怖に直面しながらも成長し、真に満ち足りた人生とは何かについて学んでいきます。
この物語が示すように、人生における重要な発見や教訓は、自分にとって居心地の良い場所の外側、往々にして馴染みのある環境から遠く離れた場所(異国を含めて)で得られることが多いのです。近くても遠くても、冒険へ踏み出すことで、思いがけない自由や人生の新たな意味に出会うことがあります。新しい体験がこれまでの価値観を揺さぶり、新たな視点をもたらしてくれるからです。
世界有数の歴史を誇る航空会社のフィンエアーは、数十年間にわたり、フィンランドと世界、世界とフィンランドをつないできました。そして、人々の生活を豊かにし、膨大な数の忘れられない思い出、意義深い出会い、特別な旅の数々を創造してきました。
「わけのわからないことだらけね。でも本当は、なんでもいつもと同じようにあると思うほうが、おかしいのかもしれないわ」
これは、1954年に出版された『ムーミン谷の夏まつり』に出てくるムーミンママの言葉です。真夏のある日、洪水に襲われたムーミン一家は、家を捨て、水上に浮かぶ劇場に避難することになります。ムーミン谷の居心地の良い快適な生活に慣れていたムーミン一家は、まったく変わってしまった環境や、奇妙な出来事に適応しなければなりません。
環境への適応性と受容性を説くムーミンママの言葉は、異なる文化を体験する旅の本質を見事に言い表しています。旅に出ると、未知の料理を試したり、地元の祭事に参加したり、あるいはただ異文化の日常生活や習慣を目にしたり、といったような体験を通して、私たちは世界に対する理解をさらに深める知見を獲得することができます。この名言はまた、世界や旅行を自分の想像するとおりにあるべきだと考えるのではなく、ありのままの世界を体験し、その時々の旅をそのまま受け入れることを薦めています。
「たまには変化も必要ですよ。わたしたちはおたがいに、あまりにも、あたりまえのことをあたりまえと思いすぎるのじゃない?」
ムーミンママの内省的な言葉ですが、これも『ムーミンパパ海へ行く』の本に載っています。この言葉は、例えば家族のように、人生で得られる喜びを当たり前のこととして考えないようにする、というムーミンパパの決意を後押しします。
多くの場合、旅は家族や旅先で仲良くなった友人とだけでなく、見知らぬ人とのほんの一瞬の出会いでさえ、誰かと時間を共有することで、かけがえのないものになります。息を呑むような景色や忘れられない出来事など、それ自体が素晴らしい体験でも、他者と共有することで一段と意味のある体験になるものなのです。
独立心の強い大冒険家ですら、時には人の助け、賢明な意見、あるいは誰かの抱擁を求めることがあります。そんな他者とのつながりや旅がもたらす絆を象徴するメッセージは、かつてフィンエアーのA350型機2機の特別塗装にも込められていました。そこには、ムーミントロールとスノークのおじょうさんが優しく抱き合う姿が描かれていました。この2人を描いた特別塗装機は、2023年のフィンエアー創業100周年を記念して就航しました。
「これが冬か!これなら、冬だって好きになれるぞ」
これは、1957年に出版された『ムーミン谷の冬』に登場するムーミントロールの言葉です。これは、ムーミントロールは真冬に一人で目を覚まし、厳寒期の雪や不思議な出来事を体験する、心温まる冒険の物語です。通常、ムーミン一家は冬は冬眠をするのですが、目を覚ましてしまったムーミントロールは、そのまま冬を体験することにします。始めは未知の季節を奇妙に感じましたが、やがてその魅力を存分に楽しむことができたのです。
ムーミンの物語は、魅力的なフィンランドの四季を抒情的に描いていますが、とりわけ別世界のようになる冬を讃えています。寒さは身にしみるほど厳しく、雪も果てしなく積もりますが、フィンランドの冬は、生涯のうちに誰もが一度は体験する価値があります。雪に覆われた木々、さまざまな冬の行事、そして深い静寂に包まれた景色は、北欧の冬の魅力のほんの一部にすぎません。
「家がいかに素晴らしいものなのか本当に理解するには、長い旅に出なければならない」
この名セリフは、1946年に出版された『ムーミン谷の彗星』に登場するスナフキンの言葉です。
この物語は、平和なムーミン谷に接近してくる彗星について調べるための旅に出たムーミントロールとスニフが、道中で出会う冒険や発見を描いています。スリリングな場面やワクワクする友人との出会いの連続なのですが、最終的には、自分の家に帰るということが最高にかけがえのない感情をもたらしてくれるのです。
冒険と発見は、人生をより有意義なものにしますが、それでもやはり、我が家に勝る場所はありません。1923年以来、フィンエアーの青と白色の翼は、世界中のお客様をお運びしてきました。そして、お客様が無事に我が家へと戻り、大切な方との絆を深める瞬間をお手伝いしてまいりました。そして多くの場合、ちょっとした冒険の後には、わが家の温かさがより深く感じられるものなのです。