スーパーフード
への情熱

すばらしい風味と栄養分が詰まったフィンランド北部の自然食品は、季節の味だけにはとどまりません。

文:Tim Bird、写真:Arctic Power Berries、Tim Bird

食べ物の世界はFlavour Master、Jari Kurttiの境地。

昔からフィンランドの人々は、家のすぐ近くで採れる自然の食物が健康によいことを知っていました。湖畔のコテージで夏を過ごし、その間の楽しみとして森に入り、短くも光あふれる北欧の夏に育つ栄養分たっぷりのベリー類やキノコを採ります。不法侵入者でもない限り、だれでもこれらの食物の恩恵にあずかることができます。フィンランドの森で育つベリー類のうち、実際に採られるのはごくわずかと見られているので、これら自然の食物は実際には無限にあるといっても過言ではありません。

これらの食物特有の栄養分と味を犠牲にすることなく生まれたパッケージ製品。いつでもどこでもおいしく栄養をとれるこの製品の開発は、Arctic Forest Foods Oyの創設者でCEOでもあるFlavor MasterのJari Kurttiが、ホテルを管理するミセスKurttiとともに、2014年12月フィンランドのラップランドにあるレヴィに移住して最初に立てた計画でした。

「食材の可能性については多くの知識を持っていました」。シェフとして15年の経験があり、Chaine des Rôtisseursによる認定や、ミシュランの星を獲得したヘルシンキにあるレストラン、G.W.スンドマンスでのキャリアといった実績を誇るKurttiは語ります。「レヴィに着いたとき、次に何をすべきか考えました。新しいことをしたいと思っていました。そして2015年の9月には、私たちは森の奥地に住み、世界で一番きれいな空気を吸っていたのです。

Kurttiは、フィンランドの天然食材のみを使用した製品の開発を自身に課し、2015年にはArctic Forest Foodsとして初のスナックバーを完成させました。

「当時は似たようなものは出回っていませんでした。私は新しい方法で異なる成分を組み合わせたいと思いました。ブランドとしてArctic Super Foodsを立ち上げるにあたり、使用する食材をすべて本物のスーパーフードにしたかったのです。反応は上々です。みなさんArctic Super Foodsの各フレーバーを気に入られているようですね」。

現在発売されているArctic Super Foodsのスナックバーは3種類です。「Wild Blueberry & Birch Leaf」フレーバーをフィンエアーのフライトすべてのSky Bistroのメニューにご用意しており、また「Sea Buckthorn & Spruce Sprout」と「Lingonberry, Cranberry & Nettle」バーも加わりましたので、各フレーバーをお求めいただけるようになりました。

Kurttiのこだわりを反映して、Arctic Super Foodsのバーには天然の食材だけが使用され、グルテン、乳製品、砂糖は含まれていません。各バーの重量は30g、熱量はバナナとほぼ同じ約130カロリーで、Blueberry & Birch Leafバーには60種類ものベリーが詰まっています。「これはプロテインバーではありません。身体によいものだけで作られたエネルギー源で、ヘルシーでとてもおいしく、コーヒーブレーク、サイクリング、山歩きの際に、チョコレートの代わりにつまむスナックとして理想的です」。

いつまでも健康で

Arctic Super Foodsのバーは現在、南部のヘルシンキから北部のキルピスヤルヴィまでフィンランド全域にわたる180以上の店舗で販売されており、また海外からの関心も高まっています。

「現在健康ブームで自然と関連したものはとても人気がありますが、私はこの傾向は長く続くのではないかと考えています。人々はどこにいても健康であることのメリットは長期的にみて貴重なものだと思うでしょう。アジアでは、北極地方の食品が大きな注目を集めつつあります。私はでも、まずはフィンランドの市場にフォーカスしています。中国は規模が大きいので、参入する前に強固な基盤を確保しなければなりません」。

フィンランドで採れる天然のスーパーフードの可能性に気づいた起業家はJari Kurttiだけではなく、フィンランドでの競争が激化する中Arctic Super Foodsの運営は続いています。フィンランド生まれのLove Arctic’s Organic Nettle TeaやOrganic Roasted Ground Milled Flaxseed & Lingonberry、またRoberts Berriesのジュースは、どれもヘルシーな食事の一部として人気を高めつつあります。

さて、ロンドンを拠点とする、ラップランド出身の幼なじみ同士であるAnna OjutkangasEve Suoyrjöが力を合わせて経営するArctic Power Berriesの製品は、フィンランドの自然食品に国際的な需要がある証と言えるでしょう。

「私たちは食品業界で働いたり事業を経営したりするなんて思いもよりませんでした」とOjutkangasは語ります。「このビジネスのアイデアを思いついたとき、Eveはファッション・マーケティングを勉強していて、ファッション界で「ビッグ」になりたいと思っていました。私はスポーツセラピーを学んでいました。ある夜このアイデアが私たちの心に浮かんだんです。それは"ビビッと来た瞬間"と呼んでいます」。Ojutkangasは回想します。フィンランドの自然の中にたくさんある食物がどんなにすばらしいか、そしてこれらはまだ商品化されておらずフィンランドの外にも輸出されていないことを話していた2人は、そこに好機を見い出したのです。

「Eveはちょうど旅行から帰って来たばかりで、スーツケースの上にベリーパウダーが載っていました。ロンドンのスーパーマーケットで売られているベリー類は実家に住んでいたころ食べたものとは比較にならないものだったので、フィンランドに行ったときはいつもベリーパウダーを持ち帰って来ていました。Eveはスーツケースの上のベリーパウダーのパッケージの1つをつかんで、"こういうの!"と言い、私たちはお互いを見ながら生気の沙汰とは思えない決心をしました。私は"やってみようよ!"と言ったんです」。

自然のチカラをパウダーに

ベリーパウダーは、乾燥したクロスグリ、ブルーベリー、コケモモ、クランベリーでできています。最高700gの新鮮な果実を乾燥させ、鉢でひくと、わずか70gの粉ができます。これは手に1杯分の果実に相当します。このパウダーで、おかゆ、スムージー、ヨーグルト、焼き菓子に風味を添えましょう。この製品は、ハロッズ、セルフリッジズ、ウェートローズ、ホールフーズマーケットなど、イギリスにある有名な小売店でもよく販売されています。

「ちょうどタイミングのいいときにビジネスを始めることができました。人々はヘルシー志向になって、何を食べるのかについて真剣に注意をはらうようになってきていました」とSuoyrjöは語ります。「多くの食品が粉末状になってきていたので、粉状のものを食べた方がいい理由を人々に伝える必要は少なくともありませんでした」。それでも、ときには大変なこともあるといいます。「私たちの製品を使用する理由と方法についてとてもたくさん説明をしなければなりません。幸いなことに、反応はほとんどが肯定的で、多くの支持をいただいています」。

フィンランド人はイギリス人よりも保守的かもしれませんが、森で採れる自然の食材のメリットについてはとても知識があります。「それは、イギリス人にもう少し説明する必要のあることがらですね。極寒地方の野生の果実は、チリで栽培されたものよりも実ははるかに良質であるということをはっきりと教えてあげたいです!それと、自然乾燥で、100パーセント自然の食材からできていて、未加工であることも誇りに思っています。最近人気の出てきている多くのダイエットにも適していて便利なので、ビーガンやベジタリアン、FODMAPやパレオダイエットをしている人々にも合っています」。

Arctic Super FoodsとArctic Power Berriesは現在、新製品を企画しています。両方ともまだ公にはできないとのことですが、Suoyrjöは「まったく新しいカタチで食す北欧のベリー」とほのめかします。北の森からのさらにおいしいサプライズをお見逃しなく。

青のチカラ

ブルーベリーは何世紀にもわたり、北欧と北米先住民の食物の中心的存在でした。

  • ブルーベリーは、その栄養価を大幅に低下させることなく冷凍することができます。
  • ブルーベリーは、抗酸化物質、ビタミンC、ビタミンK、マンガン、繊維が豊富で、低カロリーです。
  • 複数の研究によると、ブルーベリーは血糖値、眼の健康および認知機能に有益であることが分かっています。

この記事はフィンエアーの機内誌「Blue Wings」2017年2月号に初めて掲載されました。

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